肺がんにおける腺がんの特徴
腺がんは肺がんの組織型の中でも最も多いもので、およそ全体の60%を占めています。扁平上皮がんや大細胞がんと同じく、非小細胞がんに属しています。肺の末梢に発生することが多く、非喫煙者でも罹患することが他の組織型と比べると多くあります。
小細胞がんや扁平上皮がんに比べると、腺がんはタバコとの関係が薄い傾向にあるものの、それは比較の上で言えることであった、喫煙者と非喫煙者ではやはり喫煙者の方がリスクが高いことに変わりはありません。
近年、腺がんは増加傾向にあります。はっきり原因が分からないこともあり、十分に予防する方法が解明されていません。その意味では、誰でも縁のあるもので、たばこを吸わない人でも肺がんになってしまうことがあることをはっきり体現しているタイプと言えるでしょう。
比較的早くから転移を起こす性質を持っていることが治療においては問題となります。転移があると手術を行うことが難しくなりますし、再発の可能性も高くなります。さらに、他の臓器にまで広がってしまうと、生存率を著しく損なうことにつながります。
肺の中でも末梢部分に発生するため、胸膜に転移する胸膜播種を起こしやすいことが特徴となっており、それが原因でがん性胸膜炎を起こしてしまうことが少なくありません。
転移しやすいというと、いかにも悪性度が高い印象を受けてしまうかもしれませんが、腺がんは小細胞肺がんに比べれば生存率は高い傾向にあります。本当に危険なのは小細胞がんです。
他の非小細胞がんと同じように、抗がん剤や放射線への感度はあまり高くありません。すなわち、化学療法や放射線療法はあまり奏効しないのです。手術ができる場合には完治できる可能性がありますが、切除できない状態になってしまうと、もはや完治は期待できません。
レントゲン検査によって発見されやすい性質を持っていますので、毎年検診を受けておくことが早期発見につながります。早い段階で発見できれば生存率は低くありません。しかし、症状が進行してしまうと、克復するのが難しくなります。
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